和歌と山と 遍歴の宮 宗良親王

すっかり遅くなってしまいましたが、

発売中の山と渓谷9月号において、南北朝時代の皇子宗良親王についてのルポを担当させて頂きました。

 

南北朝時代は、司馬遼太郎が描かなった唯一の武士の時代でもあり、

戦後になってすっかり忘れ去られてしまった時代です。

しかし、戦国時代、明治維新など今に連なる日本の歴史の流れを

決定づけた重要な時代です。

 

日本の歴史上はじめて皇室が武士の家臣によって分断され、

京都を追われ、皇子たちは50年以上も山野に寝起きしなければならなかった時代。

 

今でいうと、秋篠宮家が政治家に赤坂御所を追われ、

皇宮警察も自衛隊も最終的には職務を放棄して、

民間の警備会社と山伏、マタギなどの山男だけで

秋篠宮家を守っていたような異常な時代です。


そのような中、30年以上も山野に転戦しながら、

宗良親王は生涯に二千首以上の和歌を詠まれ、

その中には私達になじみの深い山々を歌った歌が数多く残されています。


 

山の雑誌で、歴史モノにページをさいて頂けることは中々ありませんので、

この機会を与えてくださった編集部のKさん、ならびに編集長には感謝しきれません。

 

是非、ご一読ください。

 

YH