先ほどの続き(よい話)

良い話なので備忘録。キッチンで最も好きな漢詩の一つである魏徴の「述懐」を読んでいましたら、

 

人生感意気

功名誰復論。

 

中国からの若いスノーボーダーに話しかけれまして。

 

様々な話に。

 

 

ただ、彼の読む中国語での「述懐」は、古代の響き、低い声で、深くとても格好良かった。

 

おそらくどんな言語でも、大勢がランダムに話していたら、

理解できない人間からしたら、不快に聞こえるのだろう。

 

 

今の中国と日本の間の様々な問題をどう解決していったら良いと考えるか?

との質問したら、

 

レノボのスマートフォンをとって、

 

「鑑真、阿倍仲麻呂」

 

とだけ彼は書いた。

 

 

教科書には載っていないけど、彼らの関係を小説で読んだ、

 

無知が敵だと思う。

 

 

という内容の事をいった。

 

そして、

 

「人生意気ニ感ズ」

 

を英語に訳したなら、

それは

 

[friendship]

 

になるのではないか。

 

と言った。

 

 

 

今、彼は日本語も勉強しているらしい。

村上春樹、宮崎駿、押井守の作品を翻訳ではなく、

原文で味わいたいから、

 

というのが理由らしい。

 

 

僕は、お返しという気持ちではなく、

 

昔のサムライがそうしていたように、

王陽明や李白や魏徴の漢詩をそのまま味わえたらなんと、素晴らしい事だろう、

 

というふうに伝えた。

 

 

やっぱり僕も、無知が敵なんだと思う。

 

 

YH

 

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コメント: 1
  • #1

    MH (日曜日, 04 8月 2013 20:33)

    どんなお話でも。
    見聞が広まるものです。

    なるほど…と素直に思います(笑)