プロフェッショナリズム・其ノ二

 

 ある時、F1ドライバーの片山右京さんが、シューマッハに、

 

 「なぜ走るのか?」

 

 という問いを発したとき、のことを、何かの番組で話されていたのを

 見たことがあります。

 

 

  その時、シューマッハは迷わず、

 

 「仕事だからだ。」

 

 と答えたそうです。

 

 

 この答えをどう捉えるべきか?

 

僕は、そこにプロフェッショナリズムを感じます。

自分もそう問われた時に、一切の迷いがなく、そう言える自分になりたいと思っています。

 

VOLCOMジャパンマーケティングの渡會さんのインタビュー

http://usnet.biz/pr/detail.php?id=353&page=3

 

下記は抜粋。

 

「実は好きなことを仕事にするのって実はすごく大変で、やりたくもないような面倒なこともやらなきゃいけない。

社会や業界自体に貢献したい、未来を良くしようというモチベーションじゃなきゃ続かないと思うんです。

「自社の売上が伸びればいい」とか「自分が楽しく滑れるからいい」では、仕事として長続きしません。それにメーカーで働いてる人間が生半可な気持ちで仕事してたら、お客さんに失礼だと思いますから・・・。」

 

うーん、素晴らしい。

 

翻って自分の足元を見ると

 

「山が好きなんです!」

「俺が一番いい雪滑りたいんすよ!」

 

とか答えてしまう自分が、自分の中にまだ10%くらいいるような気がします。

 

 

そして、さらにそう答えるのが、まるでガイドとして正しいかのような風潮が、

日本の雪山の業界にあるような気が。。。

 

 

本当に山が好きなのね~。

本当にスノーボードが好きなのね~。

 

でも、はたして、それだけ職業としてこのスポーツに関わっていけるのでしょうか。

 

・自分を愛すること(山にいたいから、いい雪が滑りたいから)

・仕事やコミュニティを愛すること、

 

は違いますよね。

 

「いい雪が滑りたいから、この仕事をしている」

 

では、自分の欲望のために、お客様を使っていることになってしまうと、

よく考えれば気づくこと。。。

 

この業界の人は誰だって、みんな雪山が好きで、

そんな事は当たり前で、あえて声を大にしていうことではないですよね。

プロなら、もっと話すことは他にあるだろうと。

 

 

日本人が大切にしてきた伝統的な仕事観、

 

「自分(自社)の利益を最優先にする思想を捨てること」

「自分の仕事に誇りをもち、それに恥じない仕事をすること」

 

そういったことを、

先の渡會さんのインタビューでは、言いたかったのではないかと思います。

 

そしてそれは、横乗り文化の中でも、心意気次第で実現可能な事だと

証明されていますね。

 

 

YH

 

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    yukky (火曜日, 03 12月 2013 00:28)

    先日、H谷さんに「何のためにガイドしているのですか?」と質問したら
    同じように「それが俺の仕事だから」と言ってました。
    一生、ついて行きます!と思いました。歩いても、歩いても近づくことが
    できない存在の人ですが。。。