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「青き沙漠へ」 -新たなる出帆- 展

東京麹町の戸嶋靖昌記念館/執行草舟コレクションの企画展「青き沙漠へ」-新たなる出帆-展において、写真を五点展示頂いております。

 

執行草舟コレクションは実業家、著述家、生命論研究者の執行草舟先生のプライベート・コレクションです。

 

先生のコレクションは単なる趣味としての美術蒐集とは一線を画し、『憂国の芸術』と名付けられた思想にもとずく、「日本人の最良の魂を後世に残す」という使命に貫かれた、一つのプロジェクトです。

 

その思想は『正論』誌に連載されていたこの著作にまとめられています

 

「憂国」と聞くと右翼思想的なイメージを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、そうではありません。

 

それは英語の副題が「The art of passion」と書かれていることからも、わかります。

 

ヨーロッパの偉大な芸術家、ベートーベンやミケランジェロ、ダンテやそういった人々の生涯を通じた芸術がキリスト教徒としての「Passion」という言葉で表されるならば、日本人の最良の芸術は「もののあはれ」という日本的霊性に『憂国』という義の思想が貫通した際に出現する、という意味だと、私は解釈しています。

  

今までの展示企画は、過去の偉大な芸術家、安田靫彦、山口長男などのほか、宮本武蔵や白隠に代表される武士や禅僧の書など、いわゆる歴史上の人物の作品が中心でしたが、

今回は初めて、まだ生きている(笑)芸術家たちの作品が展示されます。

 

執行草舟先生のコレクションは、200年後の日本人がその作品を見ても、日本人の魂が震えるもの、という観点で蒐集されています。

 

ですので、変な話ですが、400円で販売されていた作品と2000万円で販売されていた作品が肩を並べて展示されるということがしばしば起こっているそうです(笑)

世間的な価値とは離れ、日本の歴史を貫く価値を追求されている、ということでしょうか。

 

ご予約、および入館の際はマスクが必要ですが、その分、ゆっくりと展示をご覧いただけます。

どうぞ、おこしください。

 

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「青き沙漠へ」-新たなる出帆-展

 

 

大航海時代 ――。果てしない青い沙漠の中、人は遙かなる星を見上げ、混沌の海の先にある新しい大地を信じた。「無点に非ず」と決する芸術家もまた、大航海時代を生きた先人たちと同じく、作品という新天地を創っていく。「青き沙漠へ」-新たなる出帆-展では、人間として模索しながら、無から有を創造する執行草舟コレクションの芸術家たちの航路を辿ります。未公開の八反田友則、北川健次、柏田忠、石田淳一といった現在を生きる画家達の作品や、廣田勇介、山澤伸の写真作品も展示されます。

※展示期間中、一部作品の掛け替えを予定しております。

 

開催期間:2020年7月13日(月)~2021年1月16日(土)

執行草舟コレクション/戸嶋靖昌記念館

東京都千代田区麴町1-10 バイオテックビル内

開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休

※ご来館をご希望の方は事前にご一報ください。

Tel:03-3511-8162